ミネラル不足による体調不調
大切な栄養素ミネラルは、5大栄養素のうちの1つで、身体を構成する材料となったり、体調を整えるなどの重要な役割を担う栄養素です。しかし、身体づくりの材料として注目されるタンパク質に比べ、ミネラルへの意識はまだまだ低いのが現状です。
ミネラルは体内で合成することができないため、食べ物から摂取する必要があります。
ミネラル不足は、運動パフォーマンスを低下させる原因となるだけでなく、慢性化すれば生命活動にも影響を与えるため、早期に解消しなければなりません。
私たちの生命活動は、無意識に働いている自律神経や、意思とは反して動く運動神経などによってコントロールされています。
これらの神経は、多くの神経細胞の集まりで、細胞から細胞へと情報伝達を行っています。
ミネラルは、体液中ではイオン化(電気を帯びた状態)して存在しています。
体外からの刺激(光・熱・圧力など)が加わると、細胞内外の電極バランスが変化し、僅かな電気が発生します。
この電気信号によって神経伝達物質という化学物質が放出され、細胞から細胞へと必要な情報を伝達しています。
そのため、運動神経の支配を受ける骨格筋も、ミネラル不足の状態では機能を正常に保つことができなくなるのです。
ミネラル不足によって引き起きる症状
体が重い・すぐ疲れる・気持ちが塞ぐ・手足の痺れ・こむらがえり・足のつり・まぶたのピクピク・めまい・頭痛・
あまり食べたくないなどの体の不調、これらはすべてミネラル不足によっても引き起こされる症状かも知れません。
必須微量ミネラルの亜鉛、セレン、銅は、女性の生殖生理作用において重要な働きをしています。
ミネラルが不足すると、女性ホルモンのバランスは乱れ、生理痛・生理不順が生じやすくなることが近年学術学会で発表されました。
特に、亜鉛が不足すると、脳下垂体で作られる性ホルモンの分泌量が低下し、卵巣の成長不良を生じます。
卵胞の発育に時間がかかるため排卵が遅れたり、卵子の排卵がない「見せかけの月経」を生じたりします。
知らないうちに蓄積していく有害ミネラル
その両方の問題を改善するのが、ミネラルとの正しい付き合い方です。
不足状態を解決するために、摂る前に出す必要があるのです。
ミネラルは積極的に摂るべきですが、その前に考えてほしいのが、有害ミネラルの存在です。
これが身体の中に蓄積されたままだと、必須ミネラルの働きが十分に発揮されないのです。
ミネラルと有害ミネラルは、体内でイス取りゲームをしているような状態になっています。
イスを数多く取ったほうが、より多く身体に留まることになるので、ミネラルの摂取量が少ないと、有害ミネラルにイスを奪われやすくなってしまいます。
ミネラルが不足している状況を考えると、まず有害ミネラルの数を減らしたい。
イス取りゲームに勝利するためには、有害ミネラルをできるだけ身体に入れないようにしながら、留まりにくくすること、出しやすくすることを心がけてください。
ミネラルが優勢であればイスを多く確保でき、有害ミネラルが留まりにくくなります。
では、出しやすくするにはどうすればいいのでしょうか。
蓄積された有害ミネラルを体外に排出するには、腸内環境を整えることが大切です。
身体には、入り込んだ毒素を何とかして排出しようとする働きが備わっています。
肝臓が有害なものの処理に重要なのはもちろんですが、その後に体外へ排出するには腸の働きが大切です。
腸の健康は、毒を溜め込まないのが、健康の近道だと言えます。
体内に蓄積された有害ミネラルを出すこと、必須ミネラルを多く摂ること、それがミネラルとの正しい付き合い方です。
その方法は、食事を見直したり、適度な運動をとり入れるなどです。
小さな不調や慢性的な悩みは、ミネラルが原因かも。健康や美のために、今からミネラルバランスを整えていきましょう。
いつでもスッキリ健やかな状態に健康を保ちたい、その秘訣はミネラルにあります。
私たちの体にとって必要不可欠なミネラルを補うためには
・新鮮な野菜、自然に近い、旬の野菜を選ぶ
・外食・加工食品に頼りすぎず、バランスの良い食生活を心がける
・天然の、未精製調味料を選ぶ
・サプリメントを摂るのであれば総合機能食品サプリを
・冷えやすさを感じる人は、体を冷やさない工夫を
・適切な水分補給
・適度な運動
毎日の料理にカルマックスを使えば、家族のミネラル不足が解消できます。