100歳まで長生き暮らし情報

生活習慣病や認知症に悩まされず、元気で長生きすることは誰もの願い

仙骨を温めればさまざまな不調が解消

背骨を腰まで下がっていくと、腰椎にあたります。一方、お尻のでっぱりの骨が尾骨です。仙骨は、腰椎の下、尾骨の上、骨盤の中央にあります。形は逆三角形をしており、大きさは手の平くらいです。
仙骨は上半身を支え、上半身と下半身をつなぐ役割をしています。人間の骨格の要となっているので、全身の骨格に影響を及ぼしており、腰痛などの原因となってしまうのです。仙骨は骨盤を構成する中心になっていますから、仙骨にストレスがかかると、骨盤が包んでいる膀胱や大腸、男性ならば前立腺、女性ならば子宮や卵巣などにも影響します。その結果として、便秘やホルモンバランスの乱れなどを起こしている人は珍しくありません。さらに、仙骨の近くには、腹部大動脈から枝分かれした血管が走っており、これらの血流が悪くなると、便秘や下痢、消化不良、頻尿、生理痛、ED障害、不妊、腰痛、手足の冷えなど、さまざまな不調に襲われます。

仙骨を温める

仙骨を温めると、これらの血流がよくなります。よって、お腹のまわりや太ももをはじめとした全身の血流が良好になるわけです。ご存知の通り、血液は酸素や体内で作られた酵素などを全身の各器官に運ぶとともに、二酸化炭素や老廃物を回収して体外へ排出する役割を担っています。細菌やウイルスと戦い、体を守る免疫細胞が移動するのを助けているのも血液です。血流がよくなると、さまざまな不調や病気が改善されます。

仙骨には左右4つずつのくぼみがあります。 この合計8つのくぼみが八髎穴(ハチリョウケツ)というツボです。仙骨を温めることでこのツボを刺激できますから、骨盤の内側の血行が良くなり、骨盤に囲まれている臓器を温め、その働きを改善します。便秘や下痢、月経不順、生理痛、不妊症、泌尿器系の不調などに効くのはそのためです。その他、仙骨のまわりには、背中や太ももの裏を走る足の太陽膀胱系という経絡があります。経絡とは、特定の臓器と連動する連絡通路が皮膚表面に投影したものです。この経絡は自律神経に大きな影響を与えているので、この経絡が弱ると、自律神経に乱れが生じてしまいます。自律神経といえば、仙骨からは自律神経の副交感神経が出ており、さまざまな点で仙骨を温めることで、自律神経のバランスを整えることができるのです。

加齢とともに、女性ホルモンのバランスが悪くなってきます。ホルモンの分泌量が低下する更年期には不定愁訴を抱えておられる方も多いことでしょう。現在、100種類以上のホルモンがあるとされており、体を修復したり、血圧を調節したり、体脂肪を保ったりと、わずかな量で体の働きを維持しているのです。そして、このホルモンも血液中に分泌され、血流に沿って目的地へと運ばれます。仙骨を温めることで、これらの不定愁訴も改善されるはずです。自律神経のバランスも整い、夜もぐっすりと眠れるようになるでしょう。

KYOTO 健康村 – 健康長生の叶う健康づくり情報サイト