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腸内悪化が糖尿病を招く

病原菌やウイルスなどが体の中に入ったときに、身を守ろうとするのが免疫です。1日3000個以上生まれているといわれるがん細胞のほとんどが大腸で発生していますが、そのがん細胞に対抗するのも免疫です。

そんな重要な役割を担う免疫細胞の約70%は腸に存在しています。

免疫の機能を万全な状態で働かせるためには、腸内環境が重要です。

悪玉菌は動物性のたんぱく質などをエサにして、硫化水素インドールスカトールアンモニアといった毒素を作り出します。

この毒素によって腸の消化・吸収力が低下すると、栄養素が全身にいきわたらなくなってしまいます。

また、悪玉菌が優勢で腸内環境が悪化すると便秘や下痢、便が臭うなど、体調に変化が現れます。

反対に善玉菌が優勢だと、免疫細胞を活性化させてくれるのです。

また、クロストリジウム・アリアケ(アリアケ菌)という腸内細菌ががんを引き起こすことも明らかにされました。

アリアケ菌はDCAという物質を排出するのですが、このDCAは細胞を老化させる物質です。老化した細胞が周囲に発がん性物質を出すことで、がん細胞が生まれてしまうのです。

ちなみに、この新種の腸内細菌は、がん研究会有明病院の研究者が発見したため、アリアケ菌と名付けられました。

糖尿病と腸内フローラの関係も無視できません。

糖尿病ではインスリンが出にくくなりますが、その原因と考えられるのが短鎖脂肪酸の減少です。

短鎖脂肪酸が脂肪の取り込みを抑え、肥満を防いでくれる点は先ほど述べたとおりですが、短鎖脂肪酸が減ると、インスリンの分泌も減ってしまうのです。

幸せな気持ちをもたらすといわれている神経伝達物質の一つ、セロトニンの約90%は腸にあり、脳には約2%しかありません。

腸のセロトニンはそのまま脳に届くのではなく、セロトニンの前駆体が作られてそれが脳に届き、合成されてセロトニンになると考えられています。

このとき、セロトニンの前駆体を作るために必要となるのが腸内細菌です。

ところが糖尿病患者は腸内環境が悪化している場合が多く、セロトニンの前駆体を作ることが困難です。

そのため脳にセロトニンが少なくなってしまうのです。

さらには、うつ病患者の脳では、セロトニンが少ないことも明らかになっています。

アメリカではクロストリジウム-ディフィシル感染症による患者数が増加し、毎年1万人以上が死亡していると推計されています。

クロストリジウム-ディフィシルは健康な人の腸内にも存在する細菌ですが、腸内フローラが悪化すると、この菌の増殖を抑制することが困難になります。

すると増殖したクロストリウム-ディフィシルが毒素を産生し、下痢などを発症してしまうのです。

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