100歳まで長生き暮らし情報

生活習慣病や認知症に悩まされず、元気で長生きすることは誰もの願い

うつ病を予防する食生活

最近は、中高年のうつ病が社会的な問題となっています。その背景には、リストラや老後への不安などといったさまざまな要因がありますが、うつ状態になる人の脳では、ノルアドレナリンセロトニンといった神経伝達物質の減少がみられます。

ノルアドレナリンは集中力や積極性に関係する物質で、セロトニンは気分を調節する物質で、そのためこれらが不足すると、仕事や遊びに対する持続性や関心が薄らぎ、イライラ感や気分の落ち込みが生じやすくなります。つまり、うつ病の症状が出てくるわけです。

セロトニンが不足すると、そこからつくられるメラトニンという誘眠物質も不足し、眠れないといった睡眠障害が起こります。そのため脳が休養できなくなり、神経伝達物質の働きがさらに低下するという悪循環におちいることにもなります。

ドーパミンは、「快感ホルモン」ともいわれるように、楽しさや心地よさといった感情を生み出す物質です。子供の頃はドーパミンの分泌が盛んなので、ちょっとしたことでも楽しく感じ、大喜びします。それだけやる気も出てきます。ところが年齢とともにドーパミンの分泌量が減少するため、中高年になると物事への感動が薄らぎ、楽しいと感じることも少なくなりがちです。

ドーパミンにはもうひとつ、体の動きをコントロールする重要な役割もあります。中高年になると、体の動きがスムーズでなくなるのは、ドーパミンの減少が一因といわれています

脳を活性化させる食べ物で、代表的なものは、大豆食品(大豆の煮豆、豆腐、納豆、枝豆、おから、きな粉など)です。大豆には、レシチンチロシンという栄養素が多く含まれています。レシチンは、体内でアセチルコリンに変わります。またチロシンには、ノルアドレナリンドーパミンの分泌を高める作用があります。それだけに神経細胞の活性化には、大豆食品が最適だといえるでしょう。

レシチンは、ビタミンCと一緒にとるとアセチルコリンの生成がより高まります。レシチンを多く含む食べ物には、ほかに卵黄や小麦全粒粉があります。一方のチロシンは、鶏肉や魚介類、乳製品にも多く含まれています。

成人の場合、脳の神経細胞は、1日平10万個のペースで死滅していきます。これを補うには脳の原料であるたんぱく質が必要ですが、良質のたんぱく源である大豆食品は、その意味でも脳の老化予防に非常に重要な食品だといえます。

大豆(レシチンチロシン)や魚(DHA)には、もうひとつ重要な働きがあります。それは、善玉コレステロール(HDL)を増やし、反対に悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を減らして、血液をサラサラにしてくれること。つまり動脈硬化を予防する働きがあるのです。

DHAには血小板の凝固を防ぎ、血栓ができるのを予防する効果もあるといわれています。

日本人の死亡原因の第1位はがん(悪性腫瘍)ですが、それに次いで多いのが心臓病(心筋梗塞狭心症など)と、脳卒中脳梗塞脳出血くも膜下出血など)です。どちらも血管系の病気で、その直接的な原因となるのが動脈硬化です。

また、アルツハイマー型痴呆と並んで日本人に多い脳血管性痴呆は、脳梗塞脳出血が原因となって発症します。それだけに、脳を元気にする食べ物をとることは、同時に動脈硬化や痴呆などの生活習慣病の予防にもつながることになります。

国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)は、腸内の状態が認知症に強く関連があるとする論文で、認知症の人は腸内に「バクテロイデス」という細菌が少なく、認知症でない人は多い傾向があるそうです。

同センターは「食生活や栄養環境の面で、認知症のリスクを減らす糸口が見つかるきっかけになる可能性がある」と話しています。

腸内細菌を巡っては、心疾患や糖尿病、肥満に与える影響が指摘されています。

認知症発症は、腸内の細菌状態が脳の炎症を引き起こす可能性が考えられています。

腸は人体最大の免疫器官であり、生体防御(体を守る働き)の最前線です。

「腸」と「腸内細菌」は、体全体の健康を守る基盤といえるのです。

腸は消化吸収のためだけの器官ではなく、ヒトのカラダにおける最大の免疫系組織であり、多くの神経系・内分泌系組織が集まっていることがわかっています。

腸は、自ら考え、動き、また脳を通じて全身に指令を送る働きかけをすることも出来ると考えられています。

そのため”腸は第二の脳”と呼ばれ、ヒトのカラダに多くの影響を与えています。

消化吸収以外の腸の機能

1.ヒトのカラダを守るリンパ球の6割が集まる最大のリンパ組織(免疫系)

2.首から下の神経の半分以上が集まる最大の末梢神経組織(神経系)

3.全身の器官の機能をコントロールするさまざまなホルモンを生産(内分泌系)

脳は、この”腸”を動かすための神経細胞が進化したものと考えられています。

この2つの器官(脳と腸)は、はじまりから深い関係にあり、また腸が先に生まれたことから、時には腸自らが考えて動くことも出来るのです。

たとえば、腐ったものを食べた時に吐いたり、下痢を起こしたりするのは腸が自ら考え、危険を感じて応答した結果に他なりません。

また、他にも腸が脳に影響を及ぼす要因があります。

それはヒトの腸内に棲む菌などの、たくさんの微生物です。

腸内に棲む微生物たちは、腸だけではなく、〝脳腸相関〟を通じて心や体の状態にも影響を及ぼすとして、世界中の研究者から注目を集めています。

健康に関心を持つことは、自分の腸に関心を持つことから始まります。

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