糖尿病や高血圧などのいわゆる生活習慣病や、花粉症、アトピー性皮膚炎、慢性関節リウマチをはじめとする膠原病などのアレルギー疾患や免疫疾患です。
これらの病気の共通点は、いずれも慣性疾患です。
慣性疾患は、一朝一タで生じるわけではありません。
なんらかの病気の因子を持っている人が、体内にたまった毒素や疲労、ストレスなどさまざまな条件が重なると病気が始まり、続いていきます。
糖尿病ればインスリンや血糖降下剤、高血圧なら降圧剤、アレルギー疾患、免疫疾患にぼステロイド剤や抗アレルギー剤、免疫抑制剤などが使われます。
こうした薬物療法は、症状を緩和する、あるいは抑え込むことが主眼の、いわば対症療法になります。
血糖降下剤を飲めば、血糖値を下げて正常に近い値に戻す作用があります。
しかし、糖尿病そのものを治すわけではないので、薬の服用をやめれば、血糖値はまた高くなってしまいます。
降圧剤も同様で、飲んでいる間は血圧が下がって安定していますが、それで安心して飲むのをやめてしまったら、すぐに血圧は上昇します。
つまり、対症療法である薬物療法では、病気を根本的に治すことができないのです。
慢性病は、死ぬまで薬を飲み続けなくてはいけなくなるのです。
多発性関節炎、全身性エリテマトーデス、帯状疱疹、肺気腫、潰瘍性大腸炎、クローン病なども、そのたぐいの病気です。
慢性疾患に対しては、対症療法である薬物療法を続ける以外、打つ手はないと言ってもいいでしょう。
処方された薬を飲んで、一時的によくなった感覚を持つかもしれませんが、ただ、症状を抑えただけで、根本治療にはなっていないのです。
処方された薬が、結果的に体をさらにむしばむことになりかねません。
病院に行けば何種類もの薬が処方され、化学薬品を毎日、体内に入れることにります。
痛みがつらくて薬を飲んでいたはずが、次第に胃も痛くなり、それを医者に告げると胃薬が処方されて、さらにit学薬品を飲むことになります。
薬を処方されている75歳以上の人の4割が、1カ月で5種類以上、25パーセントの人が、7種類以上を飲用されてています。
薬には、それぞれ副作用があります。
それは、単独で飲んだときに想定しうる副作用です。
それ以外に、複数の薬の相互作用で、体内で危険な変化が起きる可能性もあります。
薬の組み合わせで、何が起こるのか、わかっていない面も多いのです。
高齢になって細胞が老化すると、体内での薬の濃度が上がりやすくなり、成分がなかなか体外に排出されなくなります。
そのため、体内で複数の薬の毒素がどんどん蓄積されていきます。
慣性の病気ともなれば、薬を飲み続けなくてはいけないため、体内に蓄積される毒素の量も多くなるはずです。
どどんどん老廃物をためていくことになります。
つまり汚而も増えていきます。