新型コロナウイルスに感染後、病院に入院せず、自宅や施設などで死亡した人が全国でこれまでに197人にのぼることが警察庁の調べで分かりました。
警察庁によりますと、新型コロナウイルスの感染者のうち、医療施設に入院せず死亡した人は、全国で197人でした。今年に入ってからは75人と急増しています。
内訳は、PCR検査などで感染確認後、自宅や高齢者施設、宿泊療養施設などにいた人が59人。死亡後に検査が行われ、コロナへの感染が確認された人が138人でした。
自宅で死亡した人の中には入院先が見つからず、自宅療養などを余儀なくされていた人も含まれているとみられ、感染の拡大と医療体制のひっ迫が浮き彫りとなりました。
新型コロナウイルス感染症の影響で、日常生活だけでなく心身の健康への影響が心配されます。
家にいる時間が長くなると活動の範囲が狭くなり、からだを動かす機会も減ってしまいます。
「からだを動かすこと」が少なくなると身体や脳の働きに影響を及ぼすと言われています。
そのため、日常生活の中で「からだを動かす機会を増やす」ことが重要です。
また、免疫力を高めるために栄養をつけ、バランスの良い食事をとることも大切です。
こんな状況だからこそ「からだを動かすこと」と「しっかり食べること」を実践し、健康維持につなげましょう。
新型コロナウイルス感染者の治療は
この新型コロナウイルスそのものに効く抗ウイルス薬はまだ確立していませんが、これら退院された方々は、ウイルスによる熱や咳などの症状の緩和を目指す治療(対症療法)をうけられています。
具体的には、解熱剤や鎮咳(ちんがい)薬の投与や、点滴等が実施されています。
また、肺炎を起こした場合は、酸素投与や人工呼吸等がおこなわれます。
自宅待期に免疫力を上げることに心掛けましょう。
感染を予防するためには、体の免疫力をあげることが重要です。
そのためには栄養バランスがよく、規則正しい食生活をする。
また、免疫力を上げるには、きのこや海藻類が有効です。
家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合
ご本人は外出を避けてください。ご家族、同居されている方も熱を測るなど、健康観察をし、不要不急の外出を避け、特に咳や発熱などの症状があるときには、職場などには行かないようにしてください。
ご家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合には、同居されているご家族は以下の8点にご注意ください(詳しくは、一般社団法人日本環境感染症学会とりまとめをご参照ください。
1.部屋を分けましょう
個室にしましょう。
食事や寝るときも別室としてください。
子どもがいる方、部屋数が少ない場合など、部屋を分けられない場合には、少なくとも2mの距離を保つこと、仕切りやカーテンなどを設置することをお薦めします。
寝るときは頭の位置を互い違いになるようにしましょう。
2.感染が疑われる家族のお世話はできるだけ限られた方で。
心臓、肺、腎臓に持病のある方、糖尿病の方、免疫の低下した方、妊婦の方などが、感染が疑われる家族のお世話をするのは避けてください。
3.マスクをつけましょう
使用したマスクは他の部屋に持ち出さないでください。
マスクの表面には触れないようにしてください。マスクを外す際には、ゴムやひもをつまんで外しましょう。マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗ってください(アルコール手指消毒剤でも可)。
マスクが汚れたときは、新しい清潔な乾燥マスクと交換してください。マスクがないときなどに咳やくしゃみをする際は、ティッシュ等で口と鼻を覆いましょう。
4.こまめに手を洗いましょう こまめに石鹸で手を洗いましょう。
アルコール消毒をしましょう。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしてください。
5.換気をしましょう
風の流れができるよう、2方向の窓を、1回、数分間程度、全開にしましょう。
換気回数は毎時2回以上確保しましょう。
6.手で触れる共有部分を消毒しましょう
物に付着したウイルスはしばらく生存します。ドアの取っ手やノブ、ベッド柵など共有部分は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。
※家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、濃度が0.05%(製品の濃度が6%の場合、水3Lに液を25㎖)になるように調整してください。
トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤でこまめに消毒しましょう。
タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄でかまいません。
感染が疑われる家族の使用したものを分けて洗う必要はありません。
洗浄前のものを共有しないようにしてください。特にタオルは、トイレ、洗面所、キッチンなどで共有しないように注意してください。
7.汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かしてください。
※糞便からウイルスが検出されることがあります。8.ゴミは密閉して捨てましょう
鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨てください。
その後は直ちに手を石鹸で洗いましょう。